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 コラム 

2016/12/31 「入院してました」
 
  2016年も今日で終わりますね。今年は自分の年齢について深く考えさせられました。それと言うのも11月に胃炎になりましたが、治ったと思った矢先、眼球が上下に動いてしまうという症状が酷くなり12月9日から1週間ほど入院してしまいました。

 最初は目の焦点が合わないなーという感じだったので、老眼が進んだのかも?と軽く考えていました。でもそのうち片目じゃないと字が書けなくなり、なんか普通とは違うとは思っていましたが、今まで大病をしたこともないし、熱が出る風邪は13年ひいてなかったので、寝たら治る程度のものだろうと思っていたのです。

 ですが次の日の朝起きてみると更に悪化していて、休みなく目の前が上下に動いていて、その日は外部のレッスンが午前中にあり、まだゆっくり上下に動いている状態だったので様子を見ているうちにレッスンを休むには連絡する時間の余裕がなくなってしまいました。とても車を運転できる状態ではなかったので、運よく遅番だった夫に送ってもらって、生徒さんには事情を伝え、なんとか午前中のレッスンを終えました。これは更年期障害の眩暈かもしれないと午後から婦人科を受診してみましたが、年齢的にも症状的にも更年期ではなさそうだと言われ・・・午後の自宅のレッスンはお休みにさせてもらって、自宅で寝ていましたが、どんどん酷くなる一方・・・

 いよいよこれは寝ていても治らないかも?と、母に付き添ってもらって翌日総合病院に行きました。まずは耳鼻科を受診したところ、耳が原因ではないと言われ、上下に眼球が動く場合は脳が原因のことがあるので、脳神経に行ってくださいといわれたのでした。MRIを撮ったところ、脳幹の近くに小さい白い影があり、もしかしたらこれが原因かもしれない、脳の中のことだから実際は開けてみないとハッキリしないけれど年齢から考えて血栓でもないだろうし、脳腫瘍でもないので、たぶんなんらかの炎症だと思われるということ、一般的にこういう時はステロイドを点滴して炎症を抑えることが有効なので、まずそれを試してみましょう、と言われました。

 先生に「入院するかい?」と言われたものの、何も準備していないし、身体に自信がある私としては入院なんてそんな大変な状態でもないだろうし・・・と、母もまた付き添ってくれるということだったので、しばらくは通院し、経過観察するということでその日は帰宅したのです。

 でも、次の日はもっと目の振動は酷くなり・・・両手がしびれてきたので、ひとりで家にいるのも不安になって、病院に電話してすぐに入院することを決意しました。目を開けると目の前が揺れっぱなしなので、字も書けないし、一人で歩けないので車椅子にも初めて乗りました。レッスンをお休みする連絡も自分では出来ないので夫にお願いしました。眼が正常に機能しないとこんなに大変なんだと痛感いたしました。

 一時は多発性硬化症の疑いもあるということでしたが、今のところ目以外の症状も出ていないし、MRIでも他に白い影が見られないことから、たぶん、なんらかの脳の炎症によるもの。ということしか言えないそうです。他の病院で検査することも考えましたが、検査したとしても、結局同じ診断になることもあるし、症状が治まったのだから、もういいかなと今は思っています。

 ステロイドは強い薬なので、良くなったからと言って止めることは出来ず、徐々に量を減らさなくてはならないそうです。治療開始4日目ぐらいから目の動きが徐々に治まり、少しずつ一人で動けるようになり、1週間で退院することが出来ましたが、その後も錠剤で量を減らして薬を飲み、飲み終わった後も体中の皮膚がヒリヒリと痛んだり、顔がむくんだり、副作用はちょっとだけ出ました。ずっと寝たきりだったので、体力も筋力も低下していたのもあって、退院しても普通に動けるようになるまで1週間以上かかりました。

 でも急に回復するものでして、自分で「あ、なんかもう大丈夫だ!」と思ってからは、雪かきも出来るようになったし、ひとりで外出できるようになって、今ではもうすっかり元通りになりました。昨日夫に「元気になったら怒るね」と言われました(笑)弱っているときは何もイラっとしなかったんですが・・・怒るって、元気じゃないと出来ないんだということにも初めて気付きました!でも怒ることはあまり良いことではないので、これからは気をつけようと思います。

 再発する可能性はない訳じゃないけれど、あんまり気にしているとまた自分で病気を呼び込んでしまいそうですから、もうきっと二度と起こらないものだと思うようにしております。脳に白い影がある・・・なんて聞くと怖くなりますが、色々とネットで調べてみたところ、よくあることのようで特に身体に異変がなければ経過観察するしかないみたいですから、私も気にせずに今まで通り、でも無理しないように生きていこうと思います。

 目がちゃんと機能しないと色んなことが出来なくて、本当に辛かったです。入院し薬が効いてくるまではこのまま目の振動が止まらなかったらヨガも出来ないし、ドラマも見られないし、本も読めない・・・どうしようと不安になってました。普段見えることが当たり前で感謝せずに過ごしてましたが目が見えること、ご飯が美味しく食べられること、歩けること・・・何よりヨガができるということはそれだけで凄く凄く幸せなことなんだと気付きました。

 そして何より夫や家族の大切さにも改めて気付かされました。なかなか言葉では面と向かって言えないですが、心の底から感謝しております。そして、こんな私のレッスンを待っていてくださる生徒さんたちにも本当に励まされました。この場を借りて感謝申し上げます。

 元気で私らしくいられる事が一番だと思いますので、自分の身体を過信することなく、健康診断も今まで2~3年に一度しか行かなかったのですが・・・これからは1年に1回はちゃんと受けようと思います。面倒くさいとか言わずに。

 レッスンを約1ヶ月お休みすることになって、自営業ですから金銭的にも大変でした。旅行に行くときのためにコツコツ貯めていたお金が無くなってしまったので、旅行に行ったものと思うことにしました(笑)お金がなくたって、元気であればまた働けばいいことです。

 来年は焦らずマイペースで健康に感謝して気をつけて自分の出来ることを少しでも広げていけたらいいなと思います。2017年もどうぞよろしくお願い致します。 合掌