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 コラム 

2009/6/18 「遺伝子の話」
   最近、遺伝子について興味があり、ネットで検索して、調べていまして。昨日も気付けば数時間パソコンに向かってました。DNAの塩基とかの話になると、思考回路がショートしちゃいましたが。素人に理解は無理な話です・・・。
 でも、難しいサイトを回避し、やさしく説明しているサイトを見て、「なるほど~」とひとりパソコンに向かって呟いている私。

 今回は、その遺伝子についてお話してみたいと思います。※間違ってたらゴメンナサイ。

 そもそも、遺伝子とDNAって同じものなの?違うの?という疑問を持ったので、調べてみました。DNAとは、2重らせん構造をしている「デオキシリボ核酸」の略。そして、そのDNA上には、生物の体の構築や生命活動に必要なタンパク質などを作るための設計図が書いてあって、その設計図を遺伝子というのだそうです。
 
 この2重らせん構造の鎖・・・細胞の核の染色体の中に1つに納められています。人間の細胞ってだいたい1ミリの100分の1ぐらいの大きさなんですが(想像できない)、なんとDNAの鎖を1本にまっすぐ伸ばすと・・・2メートルにもなるそうですよ!それだけの設計図が必要だってことですよね。

 わかりやすく説明している人がいたので、パクっちゃいますが、染色体がカセット、DNAがテープ、遺伝子は中の情報と考えてみるとイメージしやすいです。

 その遺伝子が然るべき時に然るべきところで働くことにより、手は手になったり、足は足になったり、髪の毛が生えたりするわけです。全ての情報は全ての細胞の中にある。そして「遺伝子」というぐらいだから、両親から、はたまたずーっと祖先から受け継いだ設計図なんです。

 普通、人体の細胞内には母から23と父から23、2つで1対の染色体が46あります。染色体の数は生物の種類によって決まっていて、ちなみに猫は38(19対)ですって。アメリカザリガニは200(100対)もあるらしい!

 細胞は細胞分裂して自分のコピーを増やします。でも、卵子と精子も普通に細胞分裂したら、受精後には92個もの染色体を持って生まれてきてしまいます。新種の人間誕生です! 笑。・・・ということで、そうならないように卵子と精子の時には減数分裂というのが行われ、(減数分裂は説明が難しいので興味があるひとはネットで調べてくださいね)46ある染色体がシャッフルされ、ランダムに組み合わされて母と父との遺伝子を交叉した、組みかえた23の染色体を持つ卵子、精子になり、それらが受精し、46個の染色体を持つ受精卵になるわけです。

 これを有性生殖というらしいのですが、母親と父親の遺伝子を組みかえて、新たな遺伝子を受け継ぐため、人類は多様に進化してきたと考えられています。だって、23対の染色体ですから、223=8,388,608 通りの配偶子があり、それが受精によって8,388,6082=70,368,744,177,664通りの次世代が生まれるわけなのです。このとてつもない組み合わせの中から私たちは生まれてきたのですよ。なんか、神秘的!

 遺伝についてですが、例えば卵子に「ハゲる」という遺伝子情報が入っていて、精子には「フサフサ」の髪の遺伝子情報があるとします。そうすると、フサフサの方が優性なので、ハゲるという遺伝子を持っていたとしても、フサフサになるわけです。でも・・・卵子も精子も「ハゲる」という遺伝子があると、ハゲてしまうわけなのです。そのほか目の色は茶色が優性、青色が劣性。だから、日本人と青い目の国のハーフでは青い目の人が生まれにくいのです。あと、どうでもいいですが、舌は「巻ける」が優性で「巻けない」が劣性だそうです。

 劣性遺伝とは、悪い遺伝という訳ではなく、2つある染色体の対立する遺伝子が強いか弱いかまたは強いものがないか、ということなんです。なんか、悪いイメージでとらえてました。だから、隔世遺伝なんてものは、この世に存在しないんですね。たまたまおじいちゃんのハゲる遺伝子が孫に伝わったというだけで、確率の問題なのです。おじいちゃんが禿げてたら、孫が必ずハゲる訳ではないのです。※ハゲ、ハゲと羅列していますが他意はありません。

 血液型について。A型とB型の両親だと、全ての血液型が生まれる可能性がありますが、それは血液型の遺伝子がA型の場合、AA、A0か、B型はBBかB0のどちらかを持っていることになります。なので、卵子と精子になるときに1つの染色体に減りますので、Aの遺伝子を持っているものとBの遺伝子を持っているものが受精すれば、どちらも優性なのでAB型になります。0型は劣性なので、0とBだとB型、Aと0だとA型、そして両方とも0と0だと0型になるわけです。
 
 それから、23ある染色体のうち、1つは性別を決める性染色体があります。これがXとかYとかのヤツです。女性はXXで、男性がXYの染色体を持っています。卵子はXしかありませんので、精子にYの染色体があるほうと受精すれば男性になる訳なのですね~。

 なんか、難しい話になってすみません。私はこれを理解するのに、かなり色んなサイトを読みました。文章にすると、理解が深まりますね。みなさんは一度読んだだけでは、わからないかもしれませんが・・・。まあ、知ったからと言って特に得はありませんけれど。ちなみにDNAの2重らせん構造の論文が発表されたのは1953年のことです。つい最近のことなんですね・・・

 結局、遺伝子の話をして何が言いたいかというと、今の自分があるのは、こんな様々な組み合わせの中から生まれてきたということ。そして自分の体には色々な遺伝情報が組み合わされているということ。その自分が健康で、ちゃんと五体満足であるということだけで、スゴク幸せだな~、ご先祖様に感謝しなくちゃ・・・と思ったんです。

 今、自分が生きていること、奇跡ですよね。いつか迎える「死」の時まで、精一杯自分という体を生きて、そして最後は感謝の気持ちで満たされていたいな・・・と思いました。 合掌